
ライディンググローブについてですが、春秋用、冬用、夏用といろいろあると思います。今回は、前回ご紹介したエクスプローラージーンズの生地を使用したライディング用グローブをご紹介します。
前回ご紹介した通り、エクスプローラージーンズで使用されている牛革、エグザリートレザーは、何といっても一番の特徴は雨に強い!という点につきます。なにせ洗濯機で丸洗いできる皮革ですから、当然雨に濡れても革が固くなることもありませんし、特別に手入れをする必要もありません。従って、本当の意味でのオールウェザーグローブはこのEXグローブ類ではないかと思います。
一般的なライディング用グローブでは牛革や鹿革、羊革などを使用しますが、いずれにしても手入れ…特にミンクオイル等の加油が必須であり、なおかつ降雨に極めて弱く一応防水を謡っているものもありますが、これまでに使ってきたライディング用グローブは降雨で固くなってしまい、その後ミンクオイルなどでの手入れが必須でした。しかし、EXシリーズグローブでは前述のとおり、ほぼ手入れ不要、降雨後でも放置OK、汚れれば洗濯機行きで手間いらずのグローブで、現在では真冬以外ではほぼこれらEXグローブ類だけの使用で何とかなっています。

EX-5217 EXエアーエフェクトグローブ
夏用のメッシュ系グローブです。この夏のツーリングで大活躍しました。手の甲側の一部がメッシュ構造で一般的な春秋用グローブよりはかなり涼しいグローブです。手の甲側に積極的にメッシュ生地が使用されていますので、雨が降れば当然浸水してきますので、防水性に期待してはいけません。

EX-5213 EXハイドグローブ
春秋用の一般的なグローブです。真冬、真夏以外ではこれで乗り切れます。全面にエクスプローラージーンズと同じエグザリートレザーが使用されています。防水性はありませんが、エクスプローラージーンズと同等のかなり強力な撥水性があり、一般的な革製グローブよりは耐水性は期待できます。防水性ではなく、撥水性なので長時間使用すると水が浸入してしまいますが、手が濡れることが気にならなければ雨中走行でも全然使えます。
ただし、2021年秋冬モデルからモデルチェンジとなり、EX-5219 EXハイドグローブと型番が変わり、カタチも多少変わっています。従って上記の写真のモデルは最新モデルではなく、ひとつ前のモデルという事になります。新モデルでは具体的にはナックルプロテクターが装備され、指関節のところがシャーリング加工がされています。現行モデルは若干手首側が短くなっているようなので、長めのものが好みの方は早めの入手をお勧めします。おそらく店頭在庫のみになっていると思われます。

型番不明な冬用グローブ
かなり以前にクシタニ新年恒例の福箱に入っていた冬用グローブです。多分6~7年前、あるいは10年くらい前のモデルだと思われますが、型番を失念してしまいました。どこにもEXとかの記載がないため厳密にはEX系統での分類ではないと思いますが、見た目では甲側はどうみてもエグザリートレザーっぽいものが使われています。また、防寒性も結構高めですが、いかんせんショート丈なので防寒性ではやや劣る感じです。
6~7年前当時だと防寒性と防水性に特化したゴアテックス系グローブがバリバリの現役モデルでしたから、もしかしたら、そこまでの性能を求めなかったのかもしれません。
以上、3種のEX系統グローブをご紹介しましたが、これらのグローブに共通することは、エクスプローラージーンズの特徴と全く同じという事。要するにお手入れ最小限、丸洗い可能、強力な撥水性で多少の雨なら全然使える、もっと言えば手が濡れることをいとわなければ雨中のライディングでも気にせず使えるというある意味最強なグローブであるという点に尽きます。