MINISFORUM BD795Mマザーボード その1

MINISFORUMというメーカーを知っていますか?
自作派には聞きなれないメーカーではありますが、小型PCでは結構有名なメーカーで、MoDT(Mobile onDeskTopつまり、ノート用PCの部材を使ったデスクトップPCのこと)を得意とするメーカーです。
そのMINISFORUMからRyzen9 7945HXという聞きなれないCPUを使ったマザーボードが発売されています。

Ryzen9 7945HXはAMDのノートPC用のCPUで、基本的にはリテール版やバルク版などのCPU単体では売っていないCPUです。実装方法はマザーボード直付けなので、マザーボードごと入手するしか方法はありません。
以前、ノート用CPUをデスクトップマシンで使用することが一部で流行り、INTELやAMDからもノート用CPUを自作PC用に転用して販売していたこともありましたが、昨今ではほとんど見かけません。
例えばINTELではPentiumMとかがCPU単体で売られていたことがあったり、AMDからもGeodeNXなんてCPUが売られていたりしました。低消費電力を売りにしていたCPUですが、ノート用なので性能は決して高くはありませんでした。実際、PentiumMが使えるマザーボードとしてAOpenから発売されたi855GMEm-LFSなんていう変態マザーを使って自作したこともありましたが、結局いずれのメーカーも長続きせず、おそらくINTELからCore iシリーズが発売されてからは、電力効率もかなり良くなったのであえて低い性能のCPUを使ってまで効率化を求めなくても良くなってきたのも大きいと思います。

そんなわけで、令和の現在ではあえてモバイルCPUを売る必要もなくなったわけですが、それでも一部のイカレたPC自作派はいつの時代も存在するわけで、そんな一人である私も今回BD795Mなどという変態マザーボードを購入しました。

そんな変態マザーであるBD795Mの最大の特徴は、なんと16コア32スレッドというコンシューマ向け最高峰のCPUをオンボードで搭載しているという点です。Ryzen9 7945HXという型番からもわかるように、1世代前のRyzen 7000シリーズCPUを搭載しているのですが、それでも16コア32スレッドというのは魅力的。しかも、マザーボードに装着されている状態で販売されています。
ちなみに直販サイトではすでに売り切れ。私はAmazonで購入しましたが、価格はなんとCPU込みで64,783円と単体でCPUを買うよりも安いのですよ。同じく16コア32スレッドのCPUであるRyzen 9 7950Xの価格はCPU単体でも90,000円を超えています。65,000円以下で16コア32スレッドのCPUが買えるなんて!しかもマザーボードも付いてくる!となれば買うしかないでしょう?

しかしながら、やはりなんだかんだ言っても変態マザーボードなだけあって、メモリは一般的なDDR5のDIMMではなく、ノートPC用のSO-DIMMを使わないといけなかったり、PCI-EスロットがGEN4.0だったり、スペック的には見劣りする部分があるのは否めません。

SO-DIMM。今回はこれを2枚使用。DDR-5600 16GBの2枚組。ただし、マザーボードの制約上DDR-5200動作となります。

このスロットに…

このように刺します。32GB積んだので、問題ないでしょう。

全体像。中央の何やら文字が書いてある保護用シートが張ってあるところがCPUになります。

PCI-Express×16スロット。一応補強用の金属製カバーが付いていたりします。また、その上下にはM.2 SSDスロットが見えています。残念ながら、M.2スロットはどちらもPCI-E GEN4.0×4.0。上部には無線LAN用のM.2スロットが見えます。ただし、Wifiモジュールは付属していません。何故かアンテナケーブルだけは付属しています。おそらく本来はWifiモジュールも付属させたかったのでは?多分、技適が通っていなかったのかもしれません。

SSDの取り付け。余り物のKIOXIA Exceria PRO 1TBを刺しておきました。CPU直下であるため、爆熱とは言えないExceria PROとは言え安全策を取り、激安ヒートシンクを貼り付けておきました。無いよりはマシでしょう。

基本的なパーツを取り付けた状態。CPUクーラーをこの後取り付けます。

CPUクーラーは余りもののDeepCoolのド定番である、AK400を取り付け。

ケースに取付完了。ケースはZALMAN P10、ピラーレスケースで、しかも安い!あとはグラボを取り付ける前に、M.2用Wifiモジュールを取り付けます。USBでも良いんじゃね?ということも考えましたが、せっかくWifi用M.2スロットが付いているのならば、使わない手はありません。

WifiモジュールもAmazonで購入。3500円くらいでした。一応Wifi6E対応。ちなみにチップはINTEL AX200シリーズのAX210チップ搭載品でした。

モジュールにアンテナ線を取り付けるのにやや難儀しました。小さすぎて目が見えない

無事マザーボードへの装着完了です。あとはグラボです。

次に続きます…

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